ギャラリー甲斐仁代
gallery kai hitoyo
日本女流画家の先駆け的存在、洋画家・甲斐仁代(かいひとよ)の画廊「ギャラリー甲斐仁代」を茨城県常陸大宮市泉に開業しました。アトリエに静かに眠っていた600点余りの作品の中から厳選した珠玉の名画たちを常設展示・即売しています。是非、皆様のお越しをお待ちしております。
東京国立近代美術館に所蔵
Held in the collection of the National Museum of Modern Art, Tokyo
1975年(昭和50年)、激動の大正・昭和を生き抜いた日本の女流画家の
証として、甲斐仁代作品3点が東京国立近代美術館に寄贈されました。
「自画像」(1923年)
油彩・キャンバス・額 73.0×91.0
※石橋正二郎寄贈(昭和50年度)
「秋のうた」(1959年)
油彩・キャンバス・額 73.0×91.0
※石橋正二郎寄贈(昭和50年度)
「よりかかる像」(1931年)
油彩・キャンバス・額 91.0×61.0
※甲斐実寄贈(昭和50年度)
甲斐仁代とは
Who Is Hitoyo Kai?
1902年(明治35年)、佐賀県佐賀市に生まれた甲斐仁代は、日本洋画界の黎明期に活躍した女流洋画家です。大正11年に女子美術学校西洋画科を卒業後、翌年には二科展に初入選。以後も数々の展覧会で活躍し、岡田三郎助に師事、牧野虎雄率いる旺玄社を経て一水会会員となりました。
当時、男性中心であった日本洋画界において女性画家の地位向上に情熱を注ぎ、婦人美術協会(後の女流画家協会)の創設にも尽力するなど、後進への道を切り拓いた先駆者でもあります。作品は一貫して純粋な芸術観に貫かれ、豊かな色彩感覚と繊細で気品ある画風によって、多くの人々を魅了しました。
晩年は、ブリヂストン創業者・石橋正二郎氏と石橋冨久夫人の温かい支援を受けながら、自らの芸術をさらに深め、数多くの作品を生み出しました。しかし1963年(昭和38年)7月28日、長野県への写生旅行中に発病し、入院先の中野療養所で61年の生涯を閉じます。
病床にあっても最後まで創作への情熱を失わず、作品を描くために画材を病室へ持ち込むことを望みましたが、その願いが叶うことはありませんでした。まさに生涯を芸術に捧げた画家でした。
その後、東京・練馬のアトリエに遺された数多くの作品は、石橋正二郎・冨久ご夫妻の尽力により遺作展が開催され、多くの人々にその芸術と功績が紹介されました。甲斐仁代が遺した作品と精神は、時代を超えて今なお多くの人々の心を動かし続けています。


1963年(昭和38年)9月 一水会展にて遺作特別陳列
1964年(昭和39年)6月 女流画家協会展にて遺作特別陳列
1964年(昭和39年)10月1日-7日 日動サロンにて第一回甲斐仁代遺作展開催
1969年(昭和44年)3月31日-4月5日 文芸春秋画廊にて甲斐仁代遺作展開催
1976年(昭和51年)9月6日-9月12日 岡崎市美術館にて甲斐仁代遺作展開催
現在、最後となった’76年の遺作展では「石橋正二郎氏」より次のようなメッセージを頂いた。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1902年(明35) | 11月2日、佐賀市に生まれる。 |
| 1916年(大5) | 父母と共に中国青島へ移住。青島女学校2年生へ転校。 |
| 1919年(大8) | 青島女学校卒業。上京し、女子美術学校西洋画科高等科へ入学。岡田三郎助に師事。 |
| 1922年(大11) | 女子美術学校卒業。卒業制作「眼帯をした人」「自画像」を発表。帰郷後、「ロシヤ婦人」などを制作。 |
| 1923年(大12) | 二科展初入選「ロシヤ婦人の像」。女性画家として初の入選者となる。関東大震災により展覧会は開催中止。 |
| 1924年(大13) | 婦人洋画展で金賞受賞。青島にて個展開催。帰路ハルピンへ旅行。 |
| 1925年(大14) | 旺玄社同人として活動開始。昭和11年まで出品を続ける。 |
| 1937年(昭12) | 一水会へ出品。以後、昭和37年まで継続出品。 |
| 1947年(昭22) | 一水会会員に推薦。 |
| 1955年(昭30) | 一水会会員優賞受賞。 |
| 1957年(昭32) | 日展へ出品。以後昭和37年まで継続出品。女流画家協会にも出品。 |
| 1963年(昭38) | 春、信州安茂里で発病。5月、中野療養所へ入院。病室にも画材を持ち込む。7月28日、永眠。9月、一水会展にて遺作特別陳列。 |
| 1964年(昭39) | 女流画家協会展で遺作特別陳列。日動画廊にて第1回遺作展開催。 |
| 1976年(昭51) | 岡崎市美術館にて甲斐仁代遺作展開催。 |
作品の紹介と購入
レンタルギャラリー
ギャラリー甲斐仁代では皆様の美術作品を展示する場所として、貸しギャラリーを用意しております。
■貸しギャラリー使用要領
【第一条】「使用目的」:美術品展示の目的のためにお貸しいたします。
【第二条】「使用手続」:使用を希望される方は申込書にご記入してください。
【第三条】「使用期間」:6日間(火曜日―日曜日)を1期間とします。
【第四条】「使用料金」:A展示ルーム(13平米)、B展示ルーム(10平米)の合計23平米で6日間、132,000円(税込)とします。ご予約時に予約金として半額、残金は開催前日までにお支払いください。
【第五条】「使用時間」:午前10:30―午後18:00とします。
【第六条】「その他」:その他に付きましては申込時に相談して決めたいと思います。















